大きなポプラの木の下で

eijiの雑記ブログ。ポプラの木のように、大きく、逞しく生きたい。

穀物の雨が降る 谷山浩子

街にトカゲが出てくる 青い背中光らせて
どこかへ行くわけじゃなく うごめき たまっている
どうしてこんなに トカゲばかりなんだ
ライ麦模様のシャツで 怒りながら歩いてる
きみが空を指させば 突然 稲穂の雨
ハリボテのビルが くしゃくしゃと崩れて
落ちる 落ちる 落ちる

穀物の雨が降る どしゃ降りの雨が
バラバラと音をたて Foowa Foowa
悪い魔女の魔法が解ける

車は動けなくなり 電車も全部とまった
重なるように倒れて 人も息をしなくなる
壊れたおもちゃのように転がる街
きみは笑う はればれと これで自由に歩ける
狭苦しい部屋の中 いつも考えていた
やつらかぼくかが いなくならなければ
そうだ そうだ そうだ

穀物の雨が降る 終わらない雨が
午後5時の日を浴びて Foowa Foowa
光る 光る 最後の街が

穀物の雨が降る 終わらない雨が
午後5時の日を浴びて Foowa Foowa
いつかきっと 地球も止まる